おいしさのヒミツ

そのままで味わうコクの深さ

インドでダヒ(ヨーグルト)は甘みをつけないのが標準です。
だから酸っぱさの少ないヨーグルトが良いものとされています。ダヒヨーグルト種菌で作ったヨーグルトはもちろん、酸味が控えめになるのが特徴です。
市販の加糖ヨーグルトには、100gあたり12g前後の炭水化物が含まれることが多いですが、牛乳と種菌でヨーグルトを作れば、炭水化物は牛乳に含まれる5g程度です。そのままで美味しいならば、体にうれしいですね。さらにカロリーも抑えたいならば、低脂肪乳(および成分調整牛乳)や無脂肪乳でも、ダヒヨーグルトは作れます。甘さを付けたいときは、普段のヨーグルトに入れる、砂糖や蜂蜜などの半分の量でお試しください。

また、粘りが少ないものダヒの特徴です。牛乳の味がダイレクトに伝わります。振れば簡単にドリンクヨーグルト風に。甘味をつければ本格ラッシーに。

できたての新鮮さ

ヨーグルトの香気成分の中には、時間とともに消滅するものがあります。
できた当日のヨーグルトを食べてみてください。工場から出荷されたヨーグルトでは味わえない、芳醇な香りが鼻から伝わり、驚かされるでしょう。

もっと楽しみたい方は、42℃前後(各種ヨーグルトメーカーの標準値)と室温程度(20℃~)の、2つの温度帯で作って比べてみてください。42℃で作ったヨーグルトは爽やかな香りを強く楽しめ、室温程度で作ったヨーグルトはより酸味の押さえられた味わいを楽しむことができます。ダヒヨーグルト種菌に含まれる2つの菌の増殖しやすい温度が違うため、味が少し変わってくるのです。(植え継ぎの際に発酵温度を前回と変えると、菌のバランスによりうまく発酵できない可能性があります)

出来立てのヨーグルトを水切りしてギリシャヨーグルト風にすれば、市販のものとは違ったふわふわ感を味わえます。

インドの文化に根差したヨーグルト

ダヒヨーグルト種菌の乳酸菌は、インドの乳業メーカーが「ダヒ」や「カード」の製造に使うために、デンマークで研究され製造されたものです。
東欧などのヨーグルトとは乳酸菌の組み合わせが違い、特にブルガリカス菌が入っていません。それにより味や香りが異なります。

ダヒヨーグルトは室温でも作っていただけます。すなわち、牛乳パックにダヒヨーグルト種菌を入れて置いておくだけで、発酵させることができます。ヨーグルトづくりを初めて行う方にもぴったりです。

この特徴はインドにおいても大事なことです。インドのレストランや一般家庭において、自家製ヨーグルトを作ることは一般的。特別な装置がなくてもヨーグルトは作れなければならないのです。

ヨーグルトづくりが好きになってきたら、ヨーグルトメーカーを用いて、42℃での発酵も試してみてください。

人気インド料理店でも採用されています

インド料理には、ヨーグルトを使ったメニューが多数あり、インド料理店の多くは自家製ヨーグルトを作っています。お店によってはインドのダヒを持ち帰って植え継ぎますが、だんだん味が変わって駄目になってしまいます。ダヒ種菌を使えばフレッシュな味がいつでも再現できるので、大変喜ばれています。

ご採用いただいているインド料理店

インド料理ムット
東京都新宿区西新宿7-22-34

vanam(インド家庭料理・スパイス料理教室)
奈良県奈良市矢田原町743

そのままコップに注いで…

  • ラッシーに
  • シリアルやグラノーラにかけて
  • 水切りしてギリシャ風ヨーグルトに
  • ヨーグルトサラダに
  • インド料理の材料に