ヨーグルトでもダメな方に(乳糖不耐症)

牛乳に含まれる炭水化物の99%が「乳糖」という種類の糖です。成人の女性には特に、乳糖でおなかを壊す(ゴロゴロする)人が多くいます。これを乳糖不耐症といいます。
乳糖不耐症の方にお話を伺うと、牛乳を飲まないけれど、ヨーグルトを食べるという声を多く聞きます。
乳酸菌が牛乳を発酵する際に乳糖を分解します。これによりヨーグルトは乳糖の含有量が牛乳に比べて3割低いとされます。この違いにより、おなかを壊さない場合があるのです。
ダヒの種菌をお使いになっても、乳酸菌が乳糖を分解しますから、通常のヨーグルトが”大丈夫”なら、ダヒも大丈夫であると考えられます。

さらに心配な方は、乳糖が分解された牛乳をお使いになっても、ダヒヨーグルトを作ることが出来ます。このような牛乳は酵素を用いて、工場にて乳糖を分解しています。市販の緑のパッケージのものは、乳糖が80%なくなっており、すでに一般的なヨーグルトより少ない含有量となっています。
これでダヒを作れば、さらに乳糖が少ない状態(牛乳の20%を下回る)で、良質な乳タンパク質や乳酸菌を取り入れることが出来ます。ぜひとも試してみてください。

このタイプの牛乳にはちょっと甘みがあります。酵素で乳糖を分解した際にブドウ糖とガラクトースを発生し、このうち主にブドウ糖に甘みがあるからです。
この甘味を生かして、ギリシャヨーグルト(水切りヨーグルト)を作ると、大変美味しくなります。クリーミーで甘みもはっきり感じるのに、牛乳にもとから含まれるカロリーから少しも増えていないのです。乳糖が大丈夫なご家族様とも、一緒に楽しんでいただけます。
トマトに添えて食べるのがおすすめです。