ダヒヨーグルトで作る! 二層デザート

自家製ヨーグルトは、レストランやホテルでお目にかかるようになりました。
大きな容器でヨーグルトを作って、取り分けて食べるスタイルです。

しかしコップの中で固まっているタイプの自家製ヨーグルトは、あまりお目にかかりません。
その理由はヨーグルトの作り方にあります。多くのヨーグルトを作る乳酸菌は40℃付近が活動が活発になる温度なので、この温度に保って発酵させる必要があります。保温器が必要になり、どんな容器でも作れるわけではないのです。
カスピ海ヨーグルトやケフィアの場合、20~30℃ならば室温で作ることが出来ます。しかしこのような乳酸菌は30℃を超えるとうまく発酵が出来なくなってきますから、一年を通して作り続けるのはなかなか難しいのです。

ダヒの種菌に入っている乳酸菌には、20~30℃付近で活発に働くものと、30~40℃付近で活発に働くものがあります。これにより、室温の幅広い温度帯でヨーグルトを作ることが出来ます。ということは、ヨーグルトを作る容器は、清潔であれば制約を受けません。
ここではコップを使ったおしゃれなスイーツを紹介します。

ヨーグルトのリンゴゼリーのせ

これはヨーグルトをコップで作った上に、りんごジュースとゼラチンをミックスした液を入れて固め、りんごゼリーを作ったものです。ヨーグルトをしっかり固めて作っているので、ヨーグルトとゼリーの境目がきれいに出ます。

デザートを作る場合、牛乳の選び方にコツがあります。
普通の牛乳で作る場合、出来上がりがトロトロの柔らかいものになります。
ある程度固いものを作りたいときは、タンパク質が多めの牛乳製品で作ることをお勧めします。
参考 コップで作る固形ヨーグルト

作り方

  1. 発酵に使うコップなどの容器を、熱湯をかけて殺菌します。
  2. 牛乳(500~1000mL)にダヒ種菌1包を入れ、振り混ぜます。
  3. コップなどに取り分けます。
  4. ごみが入らないように、ラップで覆ってください。
  5. 室温で静置して固まるのを待ち、固まったら二時間以上冷やします。
  6. ゼラチンなどの説明書きに従い、ゼリーの原料液を作ります。
    ゼリーの原料液を高温(50℃以上)にしないで作れる場合は、そちらの作り方に従ってください。
  7. ヨーグルトの上に、ゼリーの原料液を静かに注ぎます。ヨーグルトが柔らかい場合、注いだところに穴が開いて崩れてしまいます。スプーンに沿わせえるようにして注ぐと、崩さずに注げます。
  8. 冷蔵庫で冷やすなどして、固まったら出来上がりです。
  9. ポイント

    今回、ヨーグルトの上にりんごゼリーを作りました。もしりんごゼリーの上にヨーグルトを載せるとすると、先にりんごゼリーを作って固めて、そのあとでヨーグルトの原料液(牛乳と種菌)を注ぎ、発酵を待つことになります。
    その場合、りんごゼリーをヨーグルトが発行する10時間などの間、常温で置いておくことになります。ヨーグルトは酸性になるので内部で殺菌作用があり、常温でも比較的安全ですが、ゼリーは酸性とは限らず、雑菌が混入すれば繁殖する可能性があります。
    お子様に与える場合、お店で提供する場合には特にご注意ください。