ネパールのズーズーダウ<世界ヨーグルト探訪>
日本在住のネパール人が教えてくれたズーズーダウ(King Curd、ヨーグルトの王様)。
バクタプールという都市に固有のもので、知っているけど食べたことがないというネパール人も。
しかしとにかくおいしいと、ネパール人の自慢の食べ物という事で、食べに行くことに。
さっそく首都カトマンズのスーパーマーケットでヨーグルトを発見。
これはDahi書いてあります。ネパールでもDahiは無糖で、ヨーグルトは加糖という使い分けのようですが、Dahiという表記は珍しいです。ダヒヨーグルトをやっているわけですが、インドでもDahiと表記されるのはデリーを始めとする一部地域で、あとはCurdじゃないと通じなかったりします。ネパールでも複数の言語があるはずですが、カトマンズ周辺ではDahiなんですね。
1つ買って試食。酸味の少ないまろやかなヨーグルトです。インドのダヒに通じるところがあります。
カトマンズ市内には、政府系乳業メーカーDDC(Dairy Development Corporation)の工場直売所もあり、人気を得ています。乳製品は手軽に楽しめる嗜好品として、世界のどこでも愛されていますね。
カトマンズ中心部にはラッシー屋も存在します。
緑がかっているのはカルダモンでしょうか。ナッツやカッテージチーズを載せてくれます。
エベレストを眺めるのに有名な観光地、ナガルコートへの道には、飾らない田舎の生活が。牛や水牛が飼育されています。牧場で多数頭飼われているのではなく、農家の自家消費と、残りを集乳に回すため、1頭から数頭飼われています。
集乳車です。日本では見かけなくなった牛乳缶が。
カトマンズにはチベットから山を越えて来たチベット人が住んでおり、チベットレストランがあります。私がとても気に入ったのはバター茶。濃く煮出したお茶にバター(ヤクバターだと思います)を加えます。薄味で奥深い味わい。
普通には分離してしまいますので、細い筒に入れて、棒を上げ下げすることで真空撹拌します。ドンモという道具です。
さて、旅の最大の目的、バクタプールを訪れました。
この街にはヨーグルトの専門店が数十件あります。そんな街は、世界にほかにあるのでしょうか。
これがズーズーダウ。青く見えるのは光の加減です。表面に泡が立ったまま固まっているのが、おいしそうです。