ダヒヨーグルトとは?

「日本で初めてインドのヨーグルト「ダヒ(Dahi)」を家庭で作るための種菌を発売いたしました。インドを愛する皆様に、本物の「ダヒ」をお届けします。」

ダヒはインドの伝統的な発酵乳であり、地域によってはカード(Curd)と呼ばれます。日本でも人気の「ラッシー」の材料としても知られています。
東欧系のヨーグルトとは異なる発展をしており、発酵に使われる乳酸菌が違うため、味わいが全く独自のものです。酸味が控えめで「えぐ味」がないため、糖を加えずに作られており、栄養価が高いのに低カロリーです。
粘りがないのも特徴です。インドのミルクはスイギュウ(水牛)主体で濃く、ヨーグルトがしっかり固まるので、日本のヨーグルトのように粘りが出る乳酸菌を使ったり、ペクチンで固めたりしていません。

お届けするのは、インドの乳業メーカーにてダヒの製造に使われている種菌(乳酸菌)です。
作り方はとても簡単で、市販の牛乳パック(500mL~1L)に1包入れて、半日~1日ほど室温に置くと出来上がります。特別な専用容器や発酵器は不要です。
日本の牛乳で作った場合、牛のミルクは水分が多いので、ドリンクヨーグルトと固形ヨーグルトの中間の固さになります。コップに注いでそのまま飲むことをおすすめします。

さらに牛乳か水を加えてさらさらにし、砂糖を少し加えると、インドさながらの「ラッシー」ができあがります。無添加で、炭水化物は市販の加糖ヨーグルトの半分ですから、お子様や、カロリーを気にしている方におすすめです。
しっかり固まったものがお好みの場合、キッチンペーパーを引いたザルにてダヒの水分を落とし、水切りヨーグルト(ギリシャ風ヨーグルト)にすると、風味が引き立ち、スイギュウのミルクで作ったような濃厚さに近づきます。
また、牛乳をダヒに足して増やすこともできますので、お得に長くお楽しみいただけます。

ぜひ、この機会にご家庭で本物の「ダヒ」をお楽しみいただけたら幸いです。

インドのダヒについて

「ダヒ(dahi)」はデリーを中心に使われるヒンディー語で、ヨーグルト状の発酵乳を表します。
スーパーマーケットでパッケージで売られているダヒは、もっぱら無加糖のプレーンヨーグルトを指します。「ヨーグルト」の名称の発酵乳がありますが、バニラやイチゴの風味を付けた、甘みのある製品にのみ使われます。

チェンナイなど南インドでは、ダヒは「カード(curd)」と呼ばれます。カードは、英語では凝固した乳を表す学術用語になっていますが、消費者がカードという言葉を使うのは珍しいことです。このような地域では、ヒンディー語の「ダヒ」は全く通じません。

どんな味?

レインビオで扱っているダヒ種菌は、インドのパッケージ製品のダヒに使われている乳酸菌ブレンドです。ですから、無加糖で美味しく頂ける酸味の低さと、口に広がる芳醇な香りは一緒です。
ただし固さに違いがあります。レインビオではドリンクヨーグルトとしてダヒを提案していますが、インドのダヒは固くて豆腐のような食感があります。振ってもドリンクにはなりません。

この違いは乳の違いにあります。日本ではホルスタイン種を中心とした「牛乳」を使いますが、インドではスイギュウ(水牛)の乳が中心です。スイギュウの乳は固形分比率が高く、水分が少なめ。濃すぎるため乳牛の乳をブレンドして規格化して使うのですが、それでも固形分は高め。固くてがっしりした仕上がりになるのです。

▲ チェンナイの個人酪農家で出会ったスイギュウ。

ラッシー

インドのドリンクヨーグルトと言えばラッシー。観光地ではラッシー屋台が出て、冷たいラッシーが暑さに耐えてきた体を癒してくれます。
スーパーマーケットでもパッケージの商品を売っています。パッケージではマンゴー味が主流のようです。

▲ デリー動物園のラッシーサーバー

▲ スーパーで売られるマンゴーラッシー

▲ パッケージで売られているプレーンラッシー

ラッシーの原料こそダヒなのです。レインビオのダヒなら、そのまま砂糖をやシロップを加えて本格ラッシーに。さらに現地仕様にこだわるなら、水や牛乳を加えてさらっとさせて。
糖を加えるときは日本のヨーグルトの半分で、十分に甘くなります。